がんには、早期がんと呼ばれる、手術などで完全に治る可能性の非常に高いものから、治るみこみのない末期がんまで、いろいろな段階があります。末期がんを、定義しなければならない理由は、末期がんは他の段階のがん患者とは、異なる医療が必要になるからです。つまり、末期がんでは、「治癒をめざす医療」から「援助の医療」に転換し、最後まで豊かで平安な日々を送るために介護し患者の苦痛を除くことに専念することが必要なのです。
末期がんについての定義には、医療上のいろいろな立場があり、これを簡単に統一するのは困難です。治療上の立場からは。末期がんとは
ターミナル・ケア(終末期医療)を行っている病院である聖隷ホスピス(浜松市)の実績をみると、患者の在院日数は平均で91日です。そこで、生存期間が予後2〜3ヶ月とされる人を、末期がん患者と定義してもよいと考えられます。
ホスピチウムというラテン語が語源の「ホスピス」はヨーロッパの中世期初期、カトリック修道会が設けた無料宿泊所にいろいろな病人、貧しい人たちを収容し、世話するところをホスピスと読んでいたのが始まりです。わが国では、1973年ころからホスピス・ケアの思想が紹介され、1981年4月から、聖隷ホスピスにおいて具体的なホスピス活動が開始されました。1990年に診療報酬支払い制度の中で「緩和ケア病棟入院料」が認められ、ホスピス・緩和ケアを行う施設に対して一定程度の経済的優遇措置がとられるようになりました。これ以後、ホスピス・ケアを行う施設は徐々に増加し、2007年には認可された施設は163をこえています。
あくまでも西洋医学を柱として治療を進めていくことが一番望ましいことです。そうはいっても西洋医学ではどうしても乗り越えられない限界にぶち当たる事もあるかもしれません。そんな時は治療をあきらめるのではなく、可能性を見出していく力が大切です。
良いと言われるものでも科学的な研究によってその作用機能が解明されなければ、広く利用されるようになりません。九州大学ではパワーフコイダンを多くの方に役立ててもらえるよう研究が進められています。